ホテルの客室清掃チェックを、部屋ごとの実行記録まで残す
ホテルの客室清掃では、一日に何度も似た作業を繰り返します。
ベッドを整える。水回りを清掃する。アメニティや備品を補充する。ゴミを回収する。設備や室内の状態を確認する。
客室によって状況は違っても、「清掃の最後に何を確認するか」には共通する部分があります。
こうした手順を紙のチェック表やマニュアルにまとめることはできます。
しかし、手順が書いてあることと、今日その客室で実際に確認したことは別です。
SECTION 802では、客室清掃で毎回確認する項目をチェックリストとして共有し、清掃スタッフがスマートフォンのWebブラウザから実行できます。
例えば、最初に客室番号を選択し、清掃を進めながら項目を一つずつ確認します。
清掃が終われば、その回のチェックを完了します。
実行結果には、実行者、日時、客室番号を含む回答内容などが残ります。
チーム利用では、OwnerまたはAdminがPCからチームの実行履歴を確認できます。
「客室清掃の手順がある」だけでなく、どの客室について、誰が、いつ、その手順を実行したかまで残すための使い方です。
どんな業務か
客室清掃は、同じ手順を何度も繰り返す仕事
ホテルでは、チェックアウト後の客室や滞在中の客室などを対象に、日々清掃が行われます。
具体的な手順はホテルや客室タイプ、清掃区分によって異なりますが、例えば次のような確認があります。
- ベッドやリネンの状態
- バスルームや洗面設備
- トイレ
- アメニティや備品
- ゴミの回収
- 室内設備
- 忘れ物や異常の有無
- 清掃後の最終確認
一つひとつの項目だけを見ると、特別に複雑なものではないかもしれません。
難しいのは、それを複数の客室で、複数のスタッフが、毎日繰り返していくことです。
そのため客室清掃では、「どう清掃するか」というマニュアルだけではなく、その客室で今回何を確認したかを扱う仕組みも役立ちます。
よくある問題
マニュアルがあっても、その日の清掃記録にはならない
清掃方法をマニュアル化しておけば、スタッフは基本的な作業方法を確認できます。
しかし、マニュアルを読んだことから、
「503号室で今日この項目を確認した」
という記録が自動的に生まれるわけではありません。
マニュアルは作業方法を説明するもの。
実行記録は、その回の仕事について何を確認したかを残すもの。
役割が異なります。
SECTION 802では、詳しい清掃方法をすべてチェックリストへ書き写す必要はありません。
毎回の清掃で確認するポイントを、実際に使うチェックリストとして切り出します。
客室が変わるたびに、同じ確認をもう一度実行する
例えば一人のスタッフが、
501号室
↓
503号室
↓
506号室
と複数の客室を清掃するとします。
清掃内容に共通部分があるなら、毎回新しい手順を作る必要はありません。
同じ「客室清掃チェック」を繰り返し実行し、その回の客室番号を回答として記録します。
これにより、一つの共通手順から複数回の実行履歴を作れます。
重要なのは、チェックリストそのものを部屋ごとに大量に作ることではありません。
共通する清掃手順を一つ作り、客室ごとに繰り返し実行するという考え方です。
管理者が現場にいなくても、実行履歴を確認できる
客室清掃は客室内で行われます。
一方、清掃責任者やホテルの管理者が、すべての客室でスタッフと一緒に作業するとは限りません。
SECTION 802のチーム利用では、共有したチェックリストをスタッフが実行すると、その実行が履歴として保存されます。
OwnerまたはAdminは、PCなどからチームの実行履歴を確認できます。
例えば、ある実行を開けば、
- 誰が実行したか
- いつ完了したか
- どのチェックリストを使ったか
- 客室番号として何を回答したか
- 各確認項目へどう回答したか
を振り返れます。
SECTION 802は、ホテル全体の客室状態をリアルタイムで一覧管理するシステムではありません。
「未清掃」「清掃中」「清掃済」「点検済」といった客室ステータスボードを提供するものでもありません。
扱うのは、実行された清掃チェックの記録です。
SECTION 802ならどう運用するか
- 1
毎回確認している清掃項目を整理する
まず、現在の客室清掃で毎回確認していることを整理します。
ホテルの清掃マニュアルをすべて移す必要はありません。
「一つの客室を清掃するとき、最後までに何を確認するか」
という単位で考えます。
- 2
客室番号と確認項目をチェックリストにする
例えば最初の項目を「客室番号」とし、選択式で部屋番号を選べるようにします。
その後に、
ベッド・リネン
水回り
アメニティ
ゴミ
室内設備
などの確認項目を配置します。
必要なら、申し送りや気づいたことを残すテキスト項目を追加することもできます。
- 3
チェックリストを清掃スタッフへ共有する
作成したチェックリストを、実際に清掃を担当するスタッフが利用できるように共有します。
スタッフごとに別のチェックリストを作る必要はありません。
共通の手順を共有し、それぞれが担当する客室で実行します。
- 4
スマートフォンから客室ごとに実行する
清掃スタッフはスマートフォンのブラウザからSECTION 802を開き、「客室清掃チェック」を実行します。
客室番号を選択し、その部屋を清掃しながら項目を確認します。
一室の確認が終われば、その実行を完了します。
次の客室では、同じチェックリストを新しく実行します。
Chrome拡張は必要ありません。
客室清掃のように特定のWebページと結びつかない仕事では、SECTION 802のWebアプリから直接実行できます。
- 5
管理者がPCから実行履歴を確認する
スタッフが実行を完了すると、その結果は履歴として残ります。
チーム利用では、OwnerまたはAdminがチームの実行履歴を確認できます。
履歴を開けば、実行者や日時だけでなく、客室番号や各確認項目への回答も確認できます。
Memberが履歴画面で確認できるのは、自分自身が実行した履歴です。
実際のチェックリスト例
客室清掃チェック
- 客室番号:503
- ベッド・リネンを整えた
- バスルーム・洗面設備を清掃した
- トイレを清掃した
- アメニティ・備品を確認した
- ゴミを回収した
- 室内設備と客室全体の状態を確認した
- 申し送り・気づいたこと:必要な場合のみ入力
これは一般的な例です。
実際の清掃内容は、ホテル、客室タイプ、清掃区分、運用方法によって異なります。
例えば連泊中の客室とチェックアウト後の客室で作業内容が大きく異なる場合は、それぞれ別のチェックリストとして分ける方法もあります。
重要なのは、すべてを一つの巨大なチェックリストへ詰め込むことではありません。
一回の清掃で実際に使える単位へ整理します。
SECTION 802 操作イメージ
清掃スタッフの利用イメージ
客室清掃チェックを体験する
スマートフォンのブラウザから、客室ごとの確認手順を実行します。
固定された説明用fixtureのみを使用します。実際のSECTION 802 Product API、ホテルPMS、外部APIには接続せず、客室ステータスも更新しません。
実行履歴には何が残るか
例えば503号室の客室清掃チェックを実行すると、履歴では次のような情報を確認できます。
実行履歴の例
- チェックリスト
- 客室清掃チェック
- 実行者
- 清掃担当者A
- 実行日時
- 14:32
- 実行方法
- Webアプリ
- 客室番号
- 503
- 回答
- 各清掃確認項目への回答
- 申し送り
- 入力した場合の内容
これにより、
「客室清掃チェックという手順を共有している」
だけではなく、
「503号室について、担当者Aが14:32にこの手順を実行した」
というところまで振り返れます。
SECTION 802の履歴は、客室の清掃品質を保証するものではありません。
また、法的な証明やコンプライアンスを保証するものでもありません。
清掃スタッフが行った確認内容をあとから振り返り、チーム内で共有するための実行記録です。
運用のポイント
客室ごとにチェックリストを作らない
101号室用、102号室用、103号室用とチェックリストを分けると、客室数に応じて管理対象が増えていきます。
清掃内容が共通しているなら、一つの「客室清掃チェック」を共有し、実行時に客室番号を選択する方が扱いやすくなります。
客室番号は選択式にすると揺れを減らしやすい
客室番号を自由入力にすると、
「503」
「503号室」
「503」
のように入力方法が変わる可能性があります。
対象となる客室があらかじめ決まっている場合は、選択式の項目として登録しておく方法があります。
これにより、毎回同じ形式で客室番号を回答できます。
清掃マニュアルと実行チェックを分ける
ベッドメイクの細かな方法や洗剤の使用方法まで、毎回のチェックリストへすべて書く必要はありません。
教育や詳しい作業方法を説明するマニュアルと、清掃時に毎回確認する項目は役割が異なります。
SECTION 802では後者を実行手順として扱います。
清掃区分が大きく違うなら分ける
例えば、
- チェックアウト後清掃
- 連泊客室の清掃
- 特別清掃
で確認内容が大きく違う場合、無理に一つへ統一する必要はありません。
一回の仕事として自然に実行できる単位に分けます。
専用ハウスキーピングシステムが必要な領域とは分ける
SECTION 802は、PMSや専用の客室清掃管理システムを置き換える製品ではありません。
例えば、
- 予約やチェックアウト情報から清掃対象を自動生成する
- スタッフへ客室を割り当てる
- 全客室の清掃状態をリアルタイムで一覧表示する
- PMSの客室ステータスを更新する
といった運用が必要な場合は、それらに対応した専用システムの領域です。
SECTION 802は、そのような大規模な仕組みを導入する前でも、
共通の確認手順をスマートフォンで実行し、その結果を履歴として残す
という部分から使えます。
FAQ
スマートフォンに専用アプリをインストールする必要がありますか?
SECTION 802のWebアプリはブラウザから利用します。
客室清掃では、スマートフォンのブラウザからチェックリストを開いて実行する使い方ができます。
Chrome拡張は、ブラウザ上の別のWebサービスを見ながら作業する場合の補助機能であり、客室清掃では必要ありません。
客室ごとに別のチェックリストを作る必要がありますか?
必須ではありません。
清掃手順が共通している場合は、一つのチェックリストに客室番号の選択項目を設け、客室ごとに繰り返し実行できます。
客室タイプや清掃区分によって確認内容が大きく異なる場合は、必要な単位でチェックリストを分ける方法があります。
管理者はスタッフが実行した清掃記録を確認できますか?
チーム利用では、OwnerまたはAdminは同じ利用スペースの実行履歴を確認できます。
履歴には実行者、日時、回答などが残るため、各実行を開いて客室番号や清掃確認の回答を振り返れます。
Memberが履歴画面で確認できるのは、自分が実行した履歴です。
客室番号で履歴を検索できますか?
現在のSECTION 802では、回答内容である客室番号を指定して履歴一覧を絞り込む機能はありません。
客室番号は各実行の回答内容として確認します。
客室ごとのリアルタイムな一覧管理や検索を中心に運用したい場合は、専用のハウスキーピングシステムの方が適している場合があります。
PMSと連携できますか?
現在のSECTION 802は、ホテルPMSから予約情報や客室ステータスを取得して清掃業務を自動生成する製品ではありません。
客室清掃の確認手順をSECTION 802で共有し、スタッフが実行する使い方です。
SECTION 802を使えば清掃品質を統一できますか?
同じ品質になることを保証するものではありません。
清掃品質には、スタッフの技術や設備、教育、判断なども影響します。
SECTION 802では、毎回確認する項目を共通の手順として使うことで、スタッフが同じ確認の流れに沿って作業しやすくします。
関連する活用例
一室の清掃から、実行記録を残す
ホテル全体の業務システムを作り直す必要はありません。
PMSを置き換える必要もありません。
まず、現在使っている客室清掃の確認項目を一つのチェックリストにします。
スタッフが客室でその手順を実行する。
清掃が終われば、その回の記録が残る。
管理者は必要なときに履歴を確認する。
その小さなサイクルから始められます。
業務手順を、実行できる形に。
実行したことを、記録に。
繰り返す業務を、ひとつチェックリストに
SECTION 802の仕組みを確認し、料金を比較して、今ある業務手順から始められます。
