Google Tag Managerの設定変更を、最後の「公開」まで確認する
Google Tag Managerでタグやトリガーを変更するとき、設定そのものよりも、その後の確認に時間を使うことがあります。
タグを設定する。
Previewを起動する。
Google Tag Assistantで対象ページへ接続する。
実際にサイトを操作する。
想定したタグが発火しているか確認する。
Google Analytics 4のイベントなら、必要に応じてDebugViewでも受信内容を見る。
変更内容をもう一度確認する。
そして最後に、Google Tag Managerから公開する。
一つひとつは珍しい作業ではありません。
しかし、複数の画面を行き来しながら進める仕事だからこそ、途中で別の作業が入ると「どこまで終わっていたか」が曖昧になることがあります。
筆者自身にも、実際にそれが起きたことがあります。
Google Tag Managerへの差し込み作業を行い、設定や確認を進めていたところで、別の差し込み作業が入りました。
その対応へ移った結果、最後の「公開」が抜けたままになりました。
作業そのものを知らなかったわけではありません。
確認の方法が分からなかったわけでもありません。
単純に、作業途中で注意が別の仕事へ切り替わり、「あと何が残っているか」を記憶に任せていたことが原因でした。
SECTION 802では、こうしたGoogle Tag Managerの設定変更から公開までの確認をチェックリストとして実行できます。
Google Tag ManagerやTag Assistantを開いたままChrome拡張から確認を進め、最後に「公開まで完了した」ことを確認してから、その回のチェックを完了します。
「タグを正しく作る」ためのツールではありません。
タグ変更作業を、最後まで終わらせたことを確認するための使い方です。
どんな業務か
Google Tag Managerでは「設定した」と「公開した」は別の状態
Google Tag Managerでは、ワークスペースでタグ、トリガー、変数などを変更しても、それだけでWebサイトへ変更が反映されるわけではありません。
変更内容を本番で有効にするには、コンテナを公開する必要があります。
その前にPreviewを使えば、Google Tag Assistantを通じて対象サイトへ接続し、タグの動作を確認できます。
つまり大まかな流れは、
設定する
↓
検証する
↓
変更内容を確認する
↓
公開する
です。
この構造そのものは分かりやすいものです。
問題は、実際の仕事ではこの四つだけを順番に処理しているわけではないことです。
例えば計測タグを追加する作業なら、
- Google Tag Manager
- Google Tag Assistant
- 計測対象のWebサイト
- Google Analytics 4
- 社内の仕様書や依頼内容
などを行き来することがあります。
途中でSlackやメールへの返信が入ることもあります。
別件の修正依頼が飛び込むこともあります。
電話や会議で作業を中断することもあります。
その瞬間、
「タグのテストは終わった」
という記憶と、
「今回の変更作業そのものが終わった」
という記憶が混ざることがあります。
よくある問題
筆者が実際に忘れたのは、一番難しくない作業だった
筆者が経験したケースでも、抜けたのは高度なタグ設定ではありませんでした。
最後の公開です。
設定内容を考える。
タグを作る。
確認する。
そうした作業を進めた後に別の差し込み作業が入り、そのまま公開操作が抜けました。
面白くないことに、こういうミスは「難しい部分」で起きるとは限りません。
むしろ、
理解しているから頭の中だけで管理してしまう単純な工程
ほど抜けることがあります。
「公開するのを忘れないようにしよう」
と次回から注意することもできます。
ただ、それでは再び自分の記憶へ仕事を戻しているだけです。
そこで、
「次回は覚えておく」
ではなく、
「公開まで終わらないとチェックリスト自体を完了できない」
という業務フローに変えます。
Google Tag Managerにも検証機能がある。それでも手順を別に持つ理由
Google Tag ManagerにはPreviewがあります。
Google Tag Assistantではタグの動作を確認できます。
Google Analytics 4を計測している場合は、DebugViewを使ってイベントやパラメータを確認することもできます。
SECTION 802は、これらを置き換えません。
むしろ、そのまま使います。
例えばチームで、
- 依頼されたタグ・トリガーの変更内容を確認する
- Previewで対象サイトへ接続する
- 対象操作で想定したタグが発火することを確認する
- 不要なタイミングで発火していないことを確認する
- GA4イベントならDebugViewでイベント名や必要なパラメータを確認する
- Google Tag Managerの変更内容を確認する
- バージョン名と説明を書く
- 公開する
- 公開が完了したことを確認する
という運用をしているなら、この一連の流れがそのチームの確認手順です。
SECTION 802では、その手順を実際のGTM作業中に使えるチェックリストとして持ちます。
SECTION 802ならどう運用するか
SECTION 802でGTMの変更作業を確認する
- 1
今回の変更内容を確認する
まず、何を変更する作業なのかを確認します。
例えば、
「フォーム送信時にGA4イベントを送る」
という変更なら、
対象となるタグ、トリガー、イベント名など、今回確認する対象を把握します。
SECTION 802へ仕様書そのものを移す必要はありません。
チェックリストには、実際の作業中に毎回確認することを置きます。
- 2
Google Tag Managerで設定を変更する
通常どおりGoogle Tag Managerでタグ、トリガー、変数などを設定します。
SECTION 802はタグ設定を代行しません。
設定方法については、Google Tag Managerの機能や自社の計測設計に従います。
- 3
PreviewとTag Assistantで確認する
変更後、Google Tag ManagerのPreviewからGoogle Tag Assistantを起動します。
対象サイトへ接続し、実際に計測したい操作を行います。
例えば、
ページを表示する
CTAをクリックする
フォームを送信する
などです。
その結果として、期待したタグが発火しているかを確認します。
確認できたら、SECTION 802側の該当項目へ回答します。
- 4
必要ならGA4 DebugViewでも確認する
Google Analytics 4へイベントを送信する設定なら、必要に応じてDebugViewでも確認します。
イベントが届いているか。
イベント名が想定どおりか。
確認が必要なパラメータが含まれているか。
重要なのは、SECTION 802がGA4を検査することではありません。
担当者自身がGA4を見て確認し、その結果をSECTION 802へ回答します。
- 5
Google Tag Managerの変更内容を見直す
テストが終わったら、Google Tag Managerへ戻ります。
今回のワークスペースで変更された内容が、意図したものだけになっているか確認します。
複数の変更作業が行われている場合ほど、この工程には意味があります。
- 6
Google Tag Managerを公開する
バージョン名や説明を入力し、Google Tag Managerから変更を公開します。
ここを最後の必須工程にします。
SECTION 802側でも、
「Google Tag Managerの公開まで完了した」
を確認します。
これをチェックするまでは、SECTION 802側の実行も終わりません。
- 7
SECTION 802の実行を完了する
Google Tag Managerでの公開まで確認できたら、SECTION 802のチェックを完了します。
これで、
「GTMの設定を変更した」
だけではなく、
「今回の変更について、必要な確認を行い、公開まで終えた」
という一回の実行結果が履歴として残ります。
実際のチェックリスト例
Google Tag Manager 変更・公開チェック
- 今回変更するタグ・トリガー・変数の対象を確認した
- 設定内容が依頼・仕様と一致していることを確認した
- PreviewからTag Assistantへ接続した
- 対象操作で想定したタグが発火することを確認した
- 不要な条件でタグが発火していないことを確認した
- 必要な場合、GA4 DebugViewでイベントとパラメータを確認した
- Google Tag Managerのワークスペース変更内容を確認した
- バージョン名と説明を入力した
- Google Tag Managerで公開を完了した
これは一般的な例です。
実際に必要な確認項目は、計測方法やタグの種類、組織の運用によって変わります。
例えばGA4を利用しないタグであれば、DebugViewの確認は不要です。
逆に、広告コンバージョンやConsent Modeなどを扱う場合は、別の確認項目が必要になることもあります。
重要なのは、チェック項目を増やすことではありません。
今回の作業を「完了」と判断するまでに、本当に毎回確認していることを並べることです。
「確認済み」の途中で作業を止めても、残りが見える
この使い方で重要なのは、最初から最後まで一気に作業できることではありません。
むしろ逆です。
途中で別の仕事が入ることを前提にします。
例えば、
GTM設定:完了
Preview:完了
Tag Assistant確認:完了
GA4 DebugView:完了
ワークスペース確認:未完了
公開:未完了
というところで別の仕事へ移ったとしても、戻ってきたときには、
あと何が残っているか
をチェックリストから確認できます。
すべてを頭の中で保持する必要がありません。
作業が中断されても、手順そのものは残っています。
SECTION 802 操作イメージ
Webマーケティングでの利用イメージ
GTMの変更から公開までを体験する
作業画面を切り替えながら、別タブまたは小さな別ウィンドウで開いたSECTION 802 Webアプリを使う想定です。
固定されたlocal fixtureとReact stateだけで動作します。Google Tag Manager、Tag Assistant、GA4、SECTION 802 Product API、外部サイトには接続しません。
Google Tag Managerを想定したデモ画面です。Googleの公式画面ではありません。
フォーム送信計測
実行履歴には何が残るか
例えばGTM変更・公開チェックを実行すると、SECTION 802の履歴では次のような情報を確認できます。
実行履歴の例
- チェックリスト
- Google Tag Manager 変更・公開チェック
- 実行者
- 担当者A
- 実行日時
- 16:42
- 実行方法
- Chrome拡張
- 回答
- 各確認項目への回答
Chrome拡張から実行した場合は、実行時の対象URLも記録されます。
これにより、
「GTMの確認手順を決めている」
だけではなく、
「今回の変更作業でも、その確認手順を実行した」
というところまで振り返れます。
SECTION 802の履歴は、タグ設定の正しさや計測結果を保証するものではありません。
また、Google Tag Managerの公開履歴やバージョン管理を置き換えるものでもありません。
GTM側にはGTM側のバージョンと公開履歴があります。
SECTION 802では、その公開に至るまでに人間が何を確認したかを実行記録として残します。
運用のポイント
「公開前チェック」でも、最後は公開後まで含める
名前を「公開前チェック」とすると、公開ボタンを押す前にチェックリストまで完了したくなります。
しかし、それでは今回のような「確認は終わったが公開していなかった」を防ぐ構造にはなりません。
最後の必須項目を、
「Google Tag Managerで公開を完了した」
にして、その後にSECTION 802の実行を完了します。
確認作業のゴールを「公開直前」ではなく「公開完了」に置きます。
Previewしたことではなく、何を確認したかを書く
「Previewした」だけでは、確認内容が曖昧です。
例えば、
- 対象操作でタグが発火した
- 対象外の操作では発火しなかった
- イベント名を確認した
のように、何を判断したのかが分かる項目にします。
ツールを開いたことではなく、確認した内容を記録します。
すべてのGTM作業を一つのチェックリストにしない
変更内容によって確認ポイントは異なります。
例えば、
- GA4イベント追加
- Google広告コンバージョン
- Meta Pixel
- Consent Mode
- 単純なトリガー修正
では、必要な確認が同じとは限りません。
共通項目を持ちながら、運用が大きく違う場合はチェックリストを分けます。
中断されることを失敗と考えない
Webマーケターの仕事では、一つの作業だけを数時間続けられるとは限りません。
広告。
メール。
Webサイト。
計測。
社内からの問い合わせ。
突然の修正依頼。
複数の仕事を扱う以上、注意が別のタスクへ切り替わること自体は珍しくありません。
そこで「集中力を上げて全部覚える」ことを対策にするより、
中断されても残りの工程が外部に残っている状態
を作ります。
SECTION 802は、そのために使うこともできます。
FAQ
SECTION 802からGoogle Tag Managerを公開できますか?
できません。
Google Tag Managerの設定変更、Preview、公開などの操作はGoogle Tag Managerで行います。
SECTION 802では、その作業中に人間が確認する手順をチェックリストとして実行します。
Tag Assistantの代わりになりますか?
なりません。
Tag AssistantはGoogle Tag Managerのタグ動作を確認するために使用します。
SECTION 802では、
「Tag Assistantを使って何を確認するか」
を業務手順として実行します。
GA4 DebugViewの代わりになりますか?
なりません。
GA4のイベント確認はGoogle Analytics側で行います。
SECTION 802は、DebugViewで確認すること自体をチェックリストの工程として扱えます。
Chrome拡張は必須ですか?
必須ではありません。
SECTION 802はWebアプリからも実行できます。
ただしGoogle Tag Managerのようにブラウザ上の管理画面を開きながら進める作業では、Chrome拡張を使うことで対象画面を開いたまま確認を進められます。
SECTION 802を使えばGTMの設定ミスを防げますか?
設定ミスが発生しないことを保証するものではありません。
SECTION 802でできるのは、毎回確認する項目を共通の実行手順として用意し、その手順に沿って作業しやすくすることです。
最終的な設定内容や公開判断は担当者が行います。
関連する活用例
最後の1クリックを、記憶に任せない
筆者がGTMの公開を忘れたとき、必要だったのは新しいタグ管理ツールではありませんでした。
Google Tag Managerにも、Tag Assistantにも、必要な機能はありました。
足りなかったのは、
「この仕事はどこまで終わったら完了なのか」を、作業の外へ出しておくこと
でした。
設定する。
確認する。
公開する。
そして、そのすべてが終わってから今回の作業を完了する。
SECTION 802では、その流れ自体を実行できるチェックリストとして残せます。
途中で別の仕事が入っても、残りの工程まで覚えておく必要はありません。
まずは、Google Tag Managerで毎回確認していることを一つのチェックリストにしてみてください。
最後の「公開」まで含めて。
業務手順を、実行できる形に。
実行したことを、記録に。
繰り返す業務を、ひとつチェックリストに
SECTION 802の仕組みを確認し、料金を比較して、今ある業務手順から始められます。
